2005-09-17
9月15日(木)青山劇場観劇
リピーターになる人の気持ちが分かる。言葉なく、ただただすごい、としかいえない。前から5列目という飛び散る汗までよく見える座席だったので、役者さんの表情の細やかさなどはっきりみえた。
原作は隆慶一郎。
笑いも歌も少なくて、と、開幕前からインタビューなどを通しての情報があり、それでも新感線だから原作とのずれとかもあるのではないかと思いながらの舞台だったが、原作を生かした上質の時代劇。
活劇シーンたっぷり。大人の情緒、色気。
舞台の鮮やかさ。
従来の(といってもDVDの諸作品しか知らないのだが)新感線らしくない、でもやはり新しい新感線がここにある。
絡み場面などマスコミネタに取り上げられているらしいが、スポットだけそれもあおるようなやり方で話題に乗せて欲しくないなあ。
主役の松永誠一郎演じた堤真一、誠一郎の役は彼しかできないといのうえひでのり(演出)と中島かずき(脚色)で一致したとか。
純粋で無垢な青年が変わっていく様が殺陣にまで顕れる演技、まさにはまり役である。
対する悪役演じる古田新太、悪役悪役していて堤に対して見合うだけのオーラばりばりで、二人の殺陣シーンは息を呑む。
梶原善演じる水野十左右衛門とか・・・・、一人ひとりあげるときりがない。
今度は後ろ席でいいから、もう一度見てみたい。どこか仕事休みの平日、当日券に挑戦してみよう。
回り舞台で場面転換、吉原(色里)の内と外の間にある見返り柳、実はその柳が柳であることに舞台を見てすぐ気づかなかったお馬鹿な私である。(だって、本を読んだときのイメージにある柳は、柳の葉が風にさらさら揺れているから・・・)
そして、山桜・・・
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